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戦時下の庶民日記

戦争中に様々な立場の人が書いた日記。

戦時下の庶民日記」
 青木正美著
 発行 株式会社日本図書センター
 発行日 1987年4月25日

 東京下町にて1953年に古本屋を開業した店主が、古本市場の片隅から発掘した数々の戦時下日記を紹介しています。11編の日記を著者の立場を理解しながら、戦争中に国民一人一人が戦地で、あるいは銃後でどのようなことを記していたかを肉筆日記を元に編集したものです。

 軍人を始として、留守を守る妻達の銃後の生活を綴った日記から、ある町長の感情を現さない日々刻々の出来事を淡々と記す日記まで様々な日記を肉筆の一部を紹介しながら筆者の思いを記しています。

 本来日記は公開するために書かれたものではありませんが、当時の人々は結構まめに日記をつけています。戦争体験が希薄な現代には、当時の生活や考え方を知る為には、大変貴重な資料となるわけです。

 ただ、そういう貴重な記録といっても、「実際には日記を書ける人というのは上級学校卒業あるいはその教育を受けた者に限られていたことからすると、本来の庶民の日記ではないのではないか」と著者は述べています。しかし、だからといってこの「日記作者達を庶民から除外は出来ない」とさらに著者は次のように述べています。「戦前戦中を垣間見、育った町の貧しい身辺にも努力して中学、師範学校などに通学していた人たちを見聞きした私はこの人たちを庶民から除外できない。」(終章 敗戦と戦後教育が私をつくった内の著者の文より引用)

 なにはともあれ、今となっては、書かれた方がどんな知識がある人であっても貴重な体験記録という事には違いないと私は思います。

そしてこちらの「私設文庫館 -太平洋戦争編-」のホームページの中にもいくつかの日記が掲載されていますが、その中で全文掲載をしているご夫婦の戦地での日記と銃後の日記とがそれぞれほぼ同じ時期にかかれたものがあります。是非そちらをお読みいただければ、当時の戦地の兵士の様子や銃後の妻達の生活などがよくわかるのではないかと思います。

こちらです。

 飢餓の比島 ミンダナオ戦記」 平岡 久著

「銃後の妻の戦中日記」     平岡 弥よい著


他にもこんな戦中日記がありますよ。

 中井英夫戦中日記 彼方より 完全版

 ある中学生の戦中日記―阪神空襲実録

 警報の鳴る町 私の戦中日記

 作家の戦中日記―1932‐45

 
 
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